病気になるという事(2)
ライヴの次の日、病院へ。いきなり入院になるとも思わずに車ででかけたのでした。
血液検査の結果をみて、血液内科の担当の可愛らしい先生(注:優秀な先生です!)
が「あら~~~~!大変!入院してください。ベッド空いてるかしら~~!!」
と・・「え?今日ですか?」
「そうそう。これではおうちに帰せません。このまま入院してください。」
って・・先生、車できちゃってるんで一旦家に帰らないと~~~!
「きゃ!運転なんかしちゃだめですよ~~!だれかおうちの人に取りに来てもらってください」
あら~~そんなにひどくないのに・・。って、このころの私は高地トレーニングをしたアスリートみたいに酸欠状態に慣れていたらしく、ひどい貧血にも平気!!!
車を取りに来てくれる人もいないので、入院の用意もしないといけないし、ゆっくり気を付けて帰るので、なんとか家に帰してほしい!と先生に懇願した結果、お許しを得て家に帰してもらいました。
お約束のように、ベッドは空いてない。空いているのは個室だけ!
しょうがないです!!!
とりあえず、必要なものリストを参考に荷物をまとめました。読みたかった本もたくさんつめて。PC持って!
おまけにシンセサイザーを背中に担いで。
なんか休暇に行くみたい。なんて気楽な風情で。
案の定
「何を背負ってきたの~~~???」と看護師さんはじめ先生にもあきれられて・・。
ほんとに自覚のないお気楽な患者さんなわけですが。しょうがないよね。初めてのことだし。慣れていませんから。
こうして、突然、日常生活が分断された。今までいたところから、ぽっとつままれて違うところに置き去りにされちゃったような気分。
仕事関係に電話をしてしばらく休めるように手配する。
思っていたよりすんなりと、
いなくなれることに少し気が抜ける。
まあ、自営業みたいいなものだし、ご迷惑はおかけしているのだけれど
私がしばらく休んだからといって、世界にはそう影響もないです。
今まで、一生懸命倒れないように自転車こいで走っていたのに強制停止!
これが病気になるという事なのね。とまず感じた入院1日目なのでした。
入院した瞬間から、その人が何をしていたのか、どんな人なのか、どういう生き方をしたいのか。すべて関係なくなって、みんな平等の立派な病人になるのですね。
なんだか不思議な気持ち。
でも、新しい体験はいつでも好奇心を刺激してくれるので、不安ながらも状況をちょっと面白がってしまう私がいるのでした。
これからどうなるんだろう~~と思いつつ。