病気になるという事
2015年9月に屋久島に行き、娘と屋久杉までトレッキングしてきました。なぜかその時に行かないと2度とチャンスはないのではないかという言う気がしていたのです。
何かの予感があったのかも。
しかし、仕事は普通にしていましたし、音楽活動も忙しくライヴも月に2本くらい。リハーサルやなにやら、週末も家にいることがない日々を送っていたのです。
なんだか、体力が落ちているいるような感じはしていましたが、運動不足のせいかと思っていました。
食事をした後は、起きていられなくてソファーに横になると1時間ほど寝てしまうこともしばしば。
12月に入って、長い距離を歩くのが辛くなり、息苦しいのと脈拍が以上に上がることに不安を感じ始めました。なにしろ1階から2階にあがるだけで心臓がバクバクしてしまうのですから。
最初は、心筋梗塞の兆候かと思いました。
父が心筋梗塞だったので自分にもその傾向があるかもしれないと思ったからです。
なにしろ、家のとなりがクリニック!なのに病気になったことがなくお薬も嫌いなのでめったに行ったことがない(笑)
日曜日にライヴを控えていた金曜日、思い切っておとなりに行きました。
ライヴ中に心筋梗塞の発作を起こしたらいやだし!!!!
症状を話し、血液検査をして、心電図をとり、待つことしばし。
先生は血液検査の結果をみて「こりゃ、大変だ!すぐに大学病院にいきなさい!」
とその場で電話をかけて血液内科の予約までとってくださいました。
ヘモグロビンが7くらいになっていて、通常の半分以下のひどい貧血でした。
「できる検査はしておきましょう。首のリンパ腫れもあるし、超音波でお腹もみてみよう!」
首のリンパはたいしたことなさそうでしたが、脾臓が倍くらいにふくれておりました。
たぶんこの時点で先生は疑わしい病名がわかったのだと思います。
私はといえば、心臓じゃなくて~~貧血~~かあ!思わぬ展開にあぜん。
そういえば、その前2週間ほど雲子の色が緑っぽかったかも。変だな~~とは思ってました。そういえば尿の色も茶色でした。
赤血球が壊れて流れ出ていたんですね~~!!!
「明日、内視鏡もやっておきましょう。」
はあ~~。内視鏡、初体験です。それなのに・・上からと下からといっぺんに・・・。
翌日、内視鏡をやりました。思っていたほどつらくはなかったけれど、下剤が辛い!!!幸い内臓には何も問題はありませんでした。
さすがに明日ライヴをやっていいですか?と尋ねることはできませんでした。
だめ!といわれるに決まっている。
バンドのメンバーには何も言わずに、友人にもしもの時のサポートを密かにおねがいしておきました。
物をもって歩くと息切れがしちゃうので、友人に荷物やらみんな持ってもらって。
死ぬ気で、歌って、演奏して・・・。
なんとか、ライヴは無事にこなし、打ち上げに焼き鳥やに行って、家に戻る車の中ではもう、友人の車の中で息も絶え絶え・・・・。
というのも、このライヴは自分の仕切りだったのでほうりだすわけにはいかなかったのです。
おまけに、病気だという自覚も薄く、自分の状況を甘く見ていたのですね。
というのもこの時点では、まだ気持ちが病人にはなっていないんです。
次の日大学病院に行って、はじめて事の重大さを思い知らされるわけです。