ゴールデンウィークにつき糖質祭り!
今回の抗がん剤治療はかなり効いているのかもしれません。
今まで,髪の毛はあります~~~!と言っていたのに・・・
今回はずんずんと抜けています。今までで一番抜けています。
抗がん剤治療から1週間目くらいの時期は一番体調が崩れます。
指のしびれもひどくなってきました。
舌がしびれるので、味覚もちょっと変。
いつもが、わりと楽だったのでここへきて最後の治療が、なんだか骨身に染みる(笑)
骨髄抑制がはじまっているのか、少し貧血気味であるにもかかわらず
今日はお天気がよかったので、ついたくさん歩いてしまいました。
2時間で5キロほどですが、いつもより疲れた気がします。
で、駅前で力尽きた私は、モスバーガーで、食べちゃいましたとも。
モスバーガーって、たまにすごく食べたくなるんですが、今日はスペシャル!
ゴールデンウィークでお天気もいいし、
どこにも遊びに行けないのだから、いいよね。食べちゃっても!
いいさ、食べちゃえよ!
今日ぐらい、幸せにな気分を味わって生きてる喜びに包まれたっていいさ!
なんと、朝ごはんは、トーストとカレーを食べ
昼はモスバーガーを食べ
そして夜は
焼肉とご飯
ははは!
糖質祭りだあ~~~!!!!!
幸せです!
抗がん剤治療 6回目
とうとう6回目の治療となりました。
とりあえずの最終回です。
この後はひと月後にPET-CTの検査をして、状態がよければ寛解となります。
血液のがんに関しては治癒とはいいません。全部のがん細胞が消えたかどうかは不明だからです。
再発の可能性も高いです。まあ、再発したらまた付き合っていかなくてはならないし、
無理は禁物ですね。しかしながら、一区切りつく事では何となく落ち着く気がします。
化学療法治療室では、看護師さんが「6回目にしては、髪の毛がありますね~~!」と言ってました。こんなにあるのは珍しいそうです。ほとんどカツラもいらず、ちょっと薄くなったかなという程度なのは有難い事です。その分、薬の効きが悪いのかしら?
1日目はリツキサン。2日目は、エンドキシンとオンコビン。ステロイドは5日間大量に服用です。
だいたい、1週間目くらいに手足のしびれや抜け毛がひどくなってきます。
その週は、免疫不全が進行している週なので要注意。
治療から2週間過ぎて、3週目は、骨髄から新しいリンパ、血液がどんどん作られてきます。そうなると、体も軽くなってきて調子がよくなってくるようです。
ステロイド服用中は太りやすいので、糖質制限も始めました。
再び糖質制限生活です。
糖質制限をしていると、ノリをまいたおにぎりが、ごちそうに見えてきます(涙)
我慢できずに朝は食べたりしていますが、昼夜は、糖質をさけています。
近所のスーパーで糖質制限麺が買えるようになったので、昼はこれでばっちり!助かります(笑)そうめん、うどん、パスタ、冷やし中華まであるので、うれしいです~~!
6回も、抗がん剤でやられ、再生、復活を繰り返していると、なんだかだんだん自分が強くなってくるような気がしてしまいます。人間ってすごい!
人間の細胞は六か月で入れ替わるそうですが、常に新しくなっているわけですね。
なんか、脱皮している気分。
この病気を経験することで何か自分の中に変化があるのだろうかと、少し期待もしていましたが、焦らず、あまり考えず、普段読まない本を読んだり、音楽を聴いたり。
そんな時間を過ごすことが、自分の深い部分の感覚を取り戻す助けになってくれていると、この頃は感じることができるようになってきました。
身をゆだね、自分の志向性や欲を捨て、
こころに表れてくるものを待つ。
そんなゆったりした心境になれたのは、この時間のおかげですね。
そうやって、ダメージを受けた身体が再生するように
自分自身も新しく生まれることができる。
一生懸命に
何かを目指して頑張っている時には、見えなかったものが
解放されて、さまざまなものを感じることができる。
6回目、終了にして、ちょっとだけ到達した境地でしょうか(笑)
なぜ病気になるの?
今日はスピンオフ的に、たまたまCT検査で発覚した副鼻腔炎の治療を受けに病院に来ました。
同じ病院なのに、予約が取れず2時間待ちです。
できるだけ、炎症は治療しておいたほうがいいらしい。多分、副鼻腔炎はきっとかなり昔からあったに違いないですが、リンパ、免疫系の病気には慢性炎症かあると、リンパが活性化するため、癌の再発の要因になりうるかも。と!
同じ病気の患者さんのブログで、そんな事が書いてあるのを見ました。
しかし、一方では、再発を防ぐためにはどうすればいいかという患者さんの質問に対し、お医者さんがこう答えたというのもありました。
<そもそも、なんでこの病気になったのか原因もわからないんだから、再発するかしないか、なにが、影響するかなんて、わかるわけないよ。>
ごもっとも!
考えられる要因は仮説の山に違いありませんし、一人一人、あまりに多くのファクターを抱えているわけですから。
で、結局のところ、すべてはストレスのせいにされてしまいます。(笑)
ストレス自体、個々に違うものの典型ですし、ストレスは生きていく上で必要なものでもあるわけで、生命活動とは切り離せない。
生きていれば、病気になる事もあるさ〜〜
という結論ですかね。(笑)
病気になると、まず、なぜ自分がその病気になったのかと考えます。色々な情報が得られる現代では、こうすると、この病気になりやすいという事がたくさん出てきます。
あまりに多すぎて、健康法やら、食事やら、気にしすぎると、また病気になるし。
自分の行動や精神のどこかに原因があるのかもしれないし、遺伝子上にあるのかもしれないし。
ほんとのところは、誰にもわかってないかもしれません。
ちょっと医療の勉強を始めた時に、わけのわからない難病が山のようにある事に驚いたもんですが、健康で、いることって実は奇跡なのかもしれません!
ズラ、どうしましょ?
抗がん剤治療といえば、毛が抜ける。
帽子をかぶったり、かつらをつけたり。そういうイメージがありました。
ライヴをするとき用に、金髪やら、ピンクやら、アフロやら、そんなヅラはもっているのですが、普通に出かけるときに・・・・そのかつらは役に立ちそうにありません。
この際、ちゃんとしたカツラが欲しい~~~と思って、抗がん剤治療が始まる前に1日だけ、外出許可をもらい、娘に付き添ってもらってかつらを買いに行きました。
かつらって、人毛、合成、ミックスとありまして、人毛は色やつやが自然ですが、手入れが必要なのと、お値段が少し高くなります。10万~~30万くらいでしょうか。
合成は、それより安いですがつやがありすぎて、ちょっとズラ感があります。
美容院で医療用カツラを扱っているところを探して行ったのですが、これも初体験なので、なかなか面白かったです。
普通の美容院の中に、個室があって、そこでいろいろなカツラを試すことができます。
色と長さを決めて、後はヘアスタイルを指定すると、30分くらいで美容師さんが別室でカットしてきてくれます。
その間に私は、自分の毛をショートにカットしてもらい、さっぱりとしたスタイルに。
カットしたカツラをふたたび被ってみて、その場でまたカットして前髪なんかを整える。
産まれて初めてのストレートな肩までのボブという髪型にちょっとうれしかったりして。
カツラを作ったら、美容師さんが「慣れるために、一日1回はつけてみてくださいね」とおっしゃる。
入院中、1階のコーヒーショップに行くときには、かつらをつけていくことにしました。ちょっと気持ちが上がって、変装しているような気分が楽しいかも。
まあ、ちょっと楽しいことがあったほうがいいし。(笑)
というわけで、1月中にカツラを買ったのでした。
さて、今現在は、退院して抗がん剤治療も5回が終わり、あと残すところ1回となりました。
幸いなことに未だに毛はあります(笑)
だいぶ抜けて、少し薄くなった感はありますが、かつらをつけるほどの状況ではないのは喜ばしいことです。
これも、きっと個人差があるのでしょうね。
抗がん剤治療をしたら、ツルツルになってしまうのかしらというイメージを抱いていた私は、せっかくカツラを作ったのに、退院してからは、つける機会もなく(別につけてもいいんですが・・・)面倒だし。
あわてて、作らなくてもよかったじゃない?
ですよね~~~!!これから使う機会もあるかもしれませんが・・・・。
今のところ、変装しなくてもいいし。
ズラは、あまり早く作らないほうがいいかもしれません。
ズラが好きなら、あってもいいけどね。
友人が、お見舞いに、ピンクのロングのズラと、カトちゃんのズラをくれました。
ロングのズラを被ると、妖怪{どうしたろうかしゃん}にそっくりになります。
私はどこへ行こうとしているんだろう~~!!!
宴会芸か!
病室でコーヒーはいかが?
入院生活っていろいろスケジュールが忙しいのですね。朝の検温と採血。起きて顔を洗い、朝ごはんは8時から。食事が終わると歯磨きして、私の場合はコーヒーを優雅に入れる。簡易ドリップですが。
コーヒーを入れて飲んでいると、イケメン君が来てくれて、「眠れましたか?」って聞いてくれるのですよ~~!
いやあ、正直彼にはとっても癒されて、ほんとうにありがたかったです。
男性の方が入院されて、「看護師さんが美人で~~~」って喜ぶ気持ちがよ~~くわかりました。(笑)
研修医君も何人かいるみたいですが、私の場合、触れ方でその人の資質を感じとってしまいます。どんなふうに患者さんの身体に触れるかは、とても大事なことなのです。
言葉でうまく説明できないのでもどかしいですが、イケメン君はきっとすごくいいお医者さんになると確信しています!!こんな息子が欲しい~~~~!!!
私はコーヒー中毒者なので、食後には必ずコーヒーを入れているため、コーヒー好きな看護師さんはいつも「いいにおい~~~~!!」と言ってくれるので、ああ、一杯いかが?って飲ませてあげたくなっちゃいます。
点滴していても、点滴をひきずりながら、給湯室に行ってコーヒーを入れてくるし。とうとう、めんどうなので、T-falを購入。お見舞いのお客さんにもコーヒーを入れてあげられますしね!
後で、知ったことですが、コーヒーのアロマ効果は「人に親切にしたくなる」というものらしいです!
だからみんな親切だったのかな~~~!!!
紅茶も大好きなので、欠かせません!リプトンのイエローラベルの三角のやつやら、お見舞いにいただいたアールグレイ(デカフェ)これはうれしかったなあ~~!
紅茶はいつもタンブラーに一杯いれて飲んでました。
何はなくとも、お茶とコーヒーがあればけっこう幸せな気分でいられるのでした。
単純だ!
お気楽な病人でほんとすいません!
病態は深刻なんですよ。念のため・・・・。
病気になるという事(2)
ライヴの次の日、病院へ。いきなり入院になるとも思わずに車ででかけたのでした。
血液検査の結果をみて、血液内科の担当の可愛らしい先生(注:優秀な先生です!)
が「あら~~~~!大変!入院してください。ベッド空いてるかしら~~!!」
と・・「え?今日ですか?」
「そうそう。これではおうちに帰せません。このまま入院してください。」
って・・先生、車できちゃってるんで一旦家に帰らないと~~~!
「きゃ!運転なんかしちゃだめですよ~~!だれかおうちの人に取りに来てもらってください」
あら~~そんなにひどくないのに・・。って、このころの私は高地トレーニングをしたアスリートみたいに酸欠状態に慣れていたらしく、ひどい貧血にも平気!!!
車を取りに来てくれる人もいないので、入院の用意もしないといけないし、ゆっくり気を付けて帰るので、なんとか家に帰してほしい!と先生に懇願した結果、お許しを得て家に帰してもらいました。
お約束のように、ベッドは空いてない。空いているのは個室だけ!
しょうがないです!!!
とりあえず、必要なものリストを参考に荷物をまとめました。読みたかった本もたくさんつめて。PC持って!
おまけにシンセサイザーを背中に担いで。
なんか休暇に行くみたい。なんて気楽な風情で。
案の定
「何を背負ってきたの~~~???」と看護師さんはじめ先生にもあきれられて・・。
ほんとに自覚のないお気楽な患者さんなわけですが。しょうがないよね。初めてのことだし。慣れていませんから。
こうして、突然、日常生活が分断された。今までいたところから、ぽっとつままれて違うところに置き去りにされちゃったような気分。
仕事関係に電話をしてしばらく休めるように手配する。
思っていたよりすんなりと、
いなくなれることに少し気が抜ける。
まあ、自営業みたいいなものだし、ご迷惑はおかけしているのだけれど
私がしばらく休んだからといって、世界にはそう影響もないです。
今まで、一生懸命倒れないように自転車こいで走っていたのに強制停止!
これが病気になるという事なのね。とまず感じた入院1日目なのでした。
入院した瞬間から、その人が何をしていたのか、どんな人なのか、どういう生き方をしたいのか。すべて関係なくなって、みんな平等の立派な病人になるのですね。
なんだか不思議な気持ち。
でも、新しい体験はいつでも好奇心を刺激してくれるので、不安ながらも状況をちょっと面白がってしまう私がいるのでした。
これからどうなるんだろう~~と思いつつ。
病気になるという事
2015年9月に屋久島に行き、娘と屋久杉までトレッキングしてきました。なぜかその時に行かないと2度とチャンスはないのではないかという言う気がしていたのです。
何かの予感があったのかも。
しかし、仕事は普通にしていましたし、音楽活動も忙しくライヴも月に2本くらい。リハーサルやなにやら、週末も家にいることがない日々を送っていたのです。
なんだか、体力が落ちているいるような感じはしていましたが、運動不足のせいかと思っていました。
食事をした後は、起きていられなくてソファーに横になると1時間ほど寝てしまうこともしばしば。
12月に入って、長い距離を歩くのが辛くなり、息苦しいのと脈拍が以上に上がることに不安を感じ始めました。なにしろ1階から2階にあがるだけで心臓がバクバクしてしまうのですから。
最初は、心筋梗塞の兆候かと思いました。
父が心筋梗塞だったので自分にもその傾向があるかもしれないと思ったからです。
なにしろ、家のとなりがクリニック!なのに病気になったことがなくお薬も嫌いなのでめったに行ったことがない(笑)
日曜日にライヴを控えていた金曜日、思い切っておとなりに行きました。
ライヴ中に心筋梗塞の発作を起こしたらいやだし!!!!
症状を話し、血液検査をして、心電図をとり、待つことしばし。
先生は血液検査の結果をみて「こりゃ、大変だ!すぐに大学病院にいきなさい!」
とその場で電話をかけて血液内科の予約までとってくださいました。
ヘモグロビンが7くらいになっていて、通常の半分以下のひどい貧血でした。
「できる検査はしておきましょう。首のリンパ腫れもあるし、超音波でお腹もみてみよう!」
首のリンパはたいしたことなさそうでしたが、脾臓が倍くらいにふくれておりました。
たぶんこの時点で先生は疑わしい病名がわかったのだと思います。
私はといえば、心臓じゃなくて~~貧血~~かあ!思わぬ展開にあぜん。
そういえば、その前2週間ほど雲子の色が緑っぽかったかも。変だな~~とは思ってました。そういえば尿の色も茶色でした。
赤血球が壊れて流れ出ていたんですね~~!!!
「明日、内視鏡もやっておきましょう。」
はあ~~。内視鏡、初体験です。それなのに・・上からと下からといっぺんに・・・。
翌日、内視鏡をやりました。思っていたほどつらくはなかったけれど、下剤が辛い!!!幸い内臓には何も問題はありませんでした。
さすがに明日ライヴをやっていいですか?と尋ねることはできませんでした。
だめ!といわれるに決まっている。
バンドのメンバーには何も言わずに、友人にもしもの時のサポートを密かにおねがいしておきました。
物をもって歩くと息切れがしちゃうので、友人に荷物やらみんな持ってもらって。
死ぬ気で、歌って、演奏して・・・。
なんとか、ライヴは無事にこなし、打ち上げに焼き鳥やに行って、家に戻る車の中ではもう、友人の車の中で息も絶え絶え・・・・。
というのも、このライヴは自分の仕切りだったのでほうりだすわけにはいかなかったのです。
おまけに、病気だという自覚も薄く、自分の状況を甘く見ていたのですね。
というのもこの時点では、まだ気持ちが病人にはなっていないんです。
次の日大学病院に行って、はじめて事の重大さを思い知らされるわけです。